またひとり居なくなった。
寂しいもんだ。
椎名もたさんが亡くなったそうだ。
記事の文面からすると自殺だろうな。。
古河のろの時を知っているけど、
楽曲はとても若い感性で、技術はまだそれなりで…という印象だった。
立ち振る舞いもまだ稚拙で、古河のろ名義の時はいろいろとゴタゴタしてた印象だ。
イメージが一変したのは、椎名もた名義で発表した『ササメク』。
もっと聞きたい。というのが正直な感想だった。
その後『パレットには君がいっぱい』の、
揶揄表現は的を得ていて、心を動かされるものがあった。
子供のような純粋な感性で、楽曲を作る方だな。
という印象だった。いい意味で。
『あなたのようになりたかった。』
この世界でうまく生きる人は、それはそれで羨ましくて。
でもそれを、感情が邪魔をする。
『大人になったから魅力がなくなった』
大人になるってどういうこと?
迎合。黙殺。不干渉。
大人になるってそういうことなの?
きっと彼には、世界は汚すぎたのだと思う。
ならば作品を完成させて終ろう。
それが彼にとって、死だったのだろう。
完成おめでとう。おつかれさま。
あなたがさよならをした、汚いこの世界で私はまだ生きています。
米津玄師。ハチさんだ。
初めては『vivi』を聴いた。
印象は「インディーズぽくない。」だった。
「疾走感」、「本人たちは楽しんでいるという演奏風景」、「これでもかという感動的な詞(物語)」。
インディーズにありがちなそれらをまったく感じなかった。
特融のクセ、曲調、詞ではなく、どこか評価され慣れてる感があった。
それがとても印象に残って覚えていた。
曲の中に使われるアンティークな音。
金管楽器のような音がとても印象的で、その時、ある曲を思い出した。
ハチさんの『clock lock works』だ。
とてもきれいな曲で、しいて言うなら「考えることを邪魔しない、考えさせてくれる曲」だ。
曲の感性は10代なのに、曲調はそう思えないほど綺麗で無駄がない。
神童。これは化けるな。こういう人がいるからボカロは面白い。
そう思ったのを覚えている。
それから数年後、このような形で再会できたことはとても幸せだ。
(「パンダヒーロー」の時は少し心配になったが。)
『diorama』を借りて、すぐに『YANKEE』を探して聴いた。
「化けたな。いや、まだこれからも化けるな。」
が印象だった。
きれいにまとまっている印象を受けた。
特に、
『眼福』、『海と山椒魚』は今までなかった感性だと思った。
これからが楽しみだ。